Clonezillaは無料ソフトというかオープンソースのソフトなので今後ずっと無料です
私も2年ほど前に「無料ソフトでSSDのクローンを作成する(2023年3月版)」というblogトピックを書いた事があって、その時は「MiniTool ShadowMaker」ってソフトで紹介したんですが、こういう(特に中国製とかの)市販ソフトは「無料で使えるのは1年間くらい」で「その後有料版に変わる」ので次から次へと新しいソフトを探さないといけないという面倒な状況が「SSD/HDDクローン界隈」では続いていました
最近はオープンソース/無料ソフトのClonezilla(読み方:クローンジラ、海外の人ネーミングをゴジラにするの好きですよね)というのが出たのでClonezillaの使い方を一度覚えればそれ以降はずっと使えそうです
但し、ちょっと使い方が難しい部類なのが難点でしょうか?
(今回の私の説明でも詳細説明を一部省きますが、「自分のPCの起動ディスクを内蔵SSD→USB外付けSSDにUEFI/BIOS設定で切り替える事のできないレベルの人」はやらない方が良いツールだと思います。それもまあ慣れれば簡単な話なのですが「それすらできない」「それすら調べられない」人には向いてない話です)
自己責任でお願いします
Clonezilla自体はオープンソースの「安全・安心のまともなソフトウェア」なのですが、使い方が少しだけ難しいのと「特にコピー先のドライブ選択を間違えた場合の危険性」については責任が持てないので、完全に自己責任になります。(分かってる人なら決して難しい話ではないのですが)自信の無い方はやらない方がいいと思います。また何かトラブルが起こっても責任持てません
あと、(私もやりましたが)「Clonezilla」などで検索して複数の情報源を確認するのもいいかもしれません。事前に色々読んで「自分にもできそう」と思った方だけやってみてください
(※)何度でも繰り返しますが「コピー先のドライブ名が本当にこれでいいのか?」に迷った場合は絶対にやらないでください。そこだけが唯一怖い点です(それで事故った場合はそもそもフォローできないので)
ClonezillaでコピーできるSSD/HDDのサイズについて
ClonezillaでコピーできるSSD/HDDのサイズはコピー元SSD/HDDと同じサイズ以上になります
例えば500GBのSSDを480GBのSSDにコピーする事はできません
また、WindowsのCドライブをコピーする場合などは回復ドライブの位置の関係で、例えば500GBのSSDを1TBのSSDにコピーする場合に「500GB分しかコピーされない」状態になります
コピー後に領域を拡大する事は可能なのですが、説明がより難しくなるのでここでは割愛します
なので推奨としては「コピー元と同じサイズ」もしくは「コピー元よりちょっとだけ大きいサイズ」でのコピーになります
どうしても領域を変更したい場合は「Clonezilla+GParted」でやるケースが多いらしいです
https://gparted.org/
その場合は下記URLなどを参考に、もしくは各自検索して確認してください
https://iwannacreateapps.com/misc/clonezilla-and-gparted/clonezilla-and-gparted1/
Clonezillaの起動USBメモリを作る
1.8GB、16GB、32GBなどの「32GB以下のUSBメモリ」を用意してFAT32でフォーマットしておきます(詳細説明は省きます。大抵最初からFAT32でフォーマットされてるので買ってきたまま使えばいいはずです)
2.Clonezillaの公式ページを表示し、「Download」リンクをクリックします

3.「alternative stable」のリンクをクリックします
(※)こういうケースの場合、普通は「stable」をクリックするべきだと思うのですが、私が今回試した範囲で言うと、WindowsのSSDをクローンしようとした場合「stable」では失敗し、「alternative stable」の方で成功しました(「alternative stable」版の方が少し新しいんでしょうか? linuxのSSDのコピーなら「stable」でも問題ないみたいです。他の人の情報を見てる範囲だと)

4.「amd64」、「zip」である事を確認して「Download」ボタンを押してダウンロードします

5.ダウンロードしたzipファイルを解凍し、解凍した内容を下記の様にUSBメモリにコピーします
(※)通常はrufusなどのソフトでUSB起動メモリを作成するのが普通だと思うのですが、今回の物はUSBメモリにファイルをコピーするだけで起動するそうです(実際に起動しました)

コピー元SSD/HDD、コピー先SSD/HDDの型番とシリアルナンバーの確認
(※)この項目は一応説明しますが、コピー元SSDとコピー先SSDが1台ずつしか無い場合などはやらなくてもいいです
1.コピー元のPCにSSDが沢山接続してあって、「同じメーカー/同じ型番のSSDが複数ある場合」だけこの手順をしておいた方がいいです
2.CrystalDiskInfoをインストールして、コピー元のSSDの型番とシリアルナンバーをチェックします
この例では「CT500MX500SSD1」が型番で、「2302E69C0CE1」がシリアルナンバーです
Clonezilla上で「コピー元をどれにしたらいいか?わからない場合」の確認情報になります
3.CrystalDiskInfoは下記などからダウンロードしてください
(※)CrystalDiskInfoの使い方の詳細は省略します。この程度は分かる方だけを対象にしています
https://forest.watch.impress.co.jp/library/software/crdiskinfo/
4.コピー先のSSD/HDDもあらかじめPCに接続してNTFSでフォーマットだけくらいしておいて、CrystalDiskInfoで型番/シリアルナンバーをチェックしておいてもいいかもしれません
(※)コピー先候補が複数あって、間違えて別ドライブにコピーしちゃったとかは責任取れませんので、完全に自己責任ですし、自信が無かったらやらない方がいいです
(例)私の環境でのコピー元SSDのCrystalDiskInfo情報
型番:CT500MX500SSD1
シリアルナンバー:2302E69C0CE1

(例)私の環境でのコピー先SSDのCrystalDiskInfo情報
(※)コピー先についてはUSB接続になるはずなので「シリアルナンバー」だけが必要になります
型番:SPCC Solid State Disk (※)USB接続だとこれは表示されないはずです
シリアルナンバー: AA250224S30512G5044 (※)シリアルナンバーだけが重要です

UEFI/BIOSで起動ドライブをUSBメモリに変更する
1.PCの電源を一旦切って、UEFI/BIOS画面を起動し起動ドライブの設定を「USBメモリ」に変更してください
(※)メーカーや機種によってUEFI/BIOS画面の表示の仕方や起動ドライブの変更方法は変わります。繰り返しになりますが、今回は「その程度の設定ができない人はやるべきではない方法」なので詳細は説明しません
Clonezillaの起動
1.USBメモリからClonezillaのライブUSBメモリを起動すると、次の様な画面になります
メニューの一番上の「Clonezilla live (VGA 800×600)」を選択します

2.「日本語」を選択します

3.「デフォルトのキーボードレイアウト(英語キーボード)を維持」を選択します

4.「Start_Clonezilla Clonezillaを開始します」を選択します

5.「device-device ディスク/パーティション←→ディスク/パーティション」を選択します

6.「Beginner 初心者モード: デフォルトオプションを了解」を選択します

7.「disk_to_local_disk 「ローカルディスク→ローカルディスク」複製」を選択します

8.(※)非常に重要です
コピー元のSSDを選択します
ここで、私の場合は先ほど確認した内容
型番:CT500MX500SSD1
シリアル番号:2302E69C0CE1
と同じ項目を選択します

9.(※)非常に重要です。ここさえ間違えなければ大きな問題は発生しません
コピー先のSSDを選択します
ここで、私の場合は先ほど確認した内容
型番:SPCC Solid State Disk
シリアル番号:AA250224S30512G5044
があるのですが、USB接続のSSDの場合、型番は違う値で表示されるので「シリアル番号」のみが一致する項目を選びます
(※)何度でも何度でも警告しますが、「ここが一番大事」です。コピー先が正しいか?自信が無い場合は一旦作業を中止してください。間違えて他のSSDを消す事だけは絶対にしないでください

10.「sfsck 元ファイルシステムのチェック/修復をスキップする」を選択します

11.「K0 コピー元ディスクのパーティションテーブルを使用」を選択します

12.「plu Yes, copy log files to Clonezilla live USB drive if it exists」を選択します

13.「p choose すべての処理の完了時に実行する、再起動/シャットダウン/他を選択してください」を選択します
(※)又は「p シャットダウン」を選択してもいいです。結局「シャットダウン」を選択すると思うので

14.画面下に「本当に続けてもよろしいですか?(y/n)」と表示されるので「y」キーを押します
(※)自信なければここでやめてもいいですよ?
(※)「本当に続けてもよろしいですか?(y/n)の確認は2回繰り返されるので、2回とも「y」キーを押してください
(※)自信が無ければ2回目の確認でやめてもいいですよ?

15.コピー画面になったら待ちます(数十分~数時間程度かかると思います。SSDなら数十分?)

16.最後に画面下に「「Enter」を押して続けてください」と表示されるので「Enter」キーを押します

17.「poweroff 電源OFF」を選択します
以上で完了です

18.電源が切れたら、再度UEFI/BIOS画面で「内臓HDDから起動する順番」に変更してください
19.(必要に応じて)コピー元のSSD/HDDとコピーしたSSD/HDDを差し替えるなどして起動すれば起動します
(※)コピー元SSDとコピー先SSDは「同じIDのSSD」として認識されるので両方接続した場合には片方しか認識しません(なので、コピー先SSDを使う際はコピー元SSDは外してください)
(※)ライセンス認証の関係で、「コピーしたSSDを他のPCにUSB接続する」などはしない方がいいと思います(確認しきれていませんが、最悪そのSSDでのライセンスが外れます)
(※)コピー元の機種を使って、「コピー元のSSDだけ接続して起動」「コピー先のSSDだけ接続して起動」の様に1台ずつ切り替えて使う分にはどちらで起動してもライセンス認証された状態のままになります(いずれにしてもライセンス認証の継続/外れるケースについては確認しきれてないので自己責任でお願いします。最終的に使う環境で認証し直せばいい話にはなります)
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