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Google Colabの無料アカウントではStable Diffusion WebUIが使えなくなりました
2023/4/末~Google Colabの無料アカウントではStable Diffusion WebUIが使えなくなってしまいました
(起動しようとすると警告画面が表示される様になりました。無理に使い続けるとColabが使えなくなる可能性があるみたいです)
有料版のGoogle Colab Pro(月額1,179円)やColab Pro+(月額5,767円)では警告画面が出ないらしいので有料版のColab Proを使う方法もありますが、デスクトップPCでビデオカードを持っている場合は「ローカルPCでAI画像の作成をする方法」もあります
完全な初心者向けの内容になります
「AI画像」って聞いたことあるけどどうやって作るの?何をしたらいいのか分からない?って人向けの話になります(とりあえずAI画像を作るだけなら実は物凄く簡単に出来ます)
また、一般的には「AI画像を作るにはデスクトップPCで高価なビデオカードが必要なんじゃ?」って思う人もいるかもしれませんが、今回の説明ではGoogle Colabという無料のサービスを使いますので無料でできますし、PCも低性能のノートPCでもなんでも構わないです
今回は可能な限り簡単に説明する為、基本用語を含めて難しい用語は極力使わないで説明するつもりです
AI画像ってどんなのが作れるの?
例えばchichi-puiという「AIイラスト専用の投稿サイト」があり、この様なサイトにAI画像を作成する為の「呪文」や設定パラメータが投稿されています。最初は既存の呪文を入力してAI画像がちゃんと作成できる事を確認するのが良いかと思います。(その上で少しずつ呪文を変えて自分独自の画像にしてみるのが分かりやすいと思います)
(AIイラスト投稿サイト)「chichi-pui」への(無料)ユーザー登録をする
今回の説明ではchichi-puiに投稿されたイラストのうち「はやを」さんという方が投稿した「ガチャ生成_20230310」というAIイラストの呪文を使いたいと思います
なのですが、chichi-puiというサイトに(無料)ログインしていないと呪文を見る事ができません
なので、chichi-puiというサイトのトップページから無料でユーザー登録をしてログインしておいてください
AIイラストのパラメータの使い方については後で改めて説明します
投稿されたAI画像の呪文も自分でAI画像を作ると画像が変わります
上記のAIイラスト投稿サイトに投稿されたAI画像、「画像が投稿されてるんだからその画像を見ればいいじゃん?」って思うかもしれません。ですが、今回説明する例がまさにそれなのですが「同じモデルを使ったつもりで、完全に同じパラメータを入力したつもりでも違う画像になる事が多いです」、生成する画像サイズとか微妙に投稿主が使ってるモデルがカスタマイズされているなど理由は色々あるのですが、とにかく「自分で同じ呪文を使ってAI画像を作ると違う画像が出来る」というのもポイントの一つで「自分でも作ってみる」価値が高いです。更に言うと「同じ呪文に対して明らかに違うモデルでAI画像を作成すると全然違う画像になる」、「イラスト系の画像をリアル系にしてみたい」など「ただ完成画像を見るだけ」とは違う楽しみ方があるのがAI画像界隈だと思います。
完全に同じ環境で画像サイズを512×512から512×768に変えるだけでも全然違う画像になるのも面白い世界です
なので「AI画像を見るだけの人」も「その呪文で自分でもAI画像を作れる様にしておく」と楽しめる幅がより一層広がると思います(呪文やパラメータをちょこっとだけ変えて自分だけの画像をどんどん作るのもアリだと思います)
無料サービスのGoogle ColabでAI画像を作成する
本来は「デスクトップPCに高性能なビデオカードを付けて自分のPCでAI画像を作成する」のが正しいのかもしれませんが、Google Colabという無料サービスでもAI画像を作る事ができます
Google Colabも無料版、有料版があって(Google Colab側の)「より高性能なGPUを使いたい場合」などには有料版も選べるのですが、とりあえずは無料版でも問題なくAI画像の作成が可能です
AI画像を実際に作ってみて、問題なければ無料版を使い続ける。性能や制限に不足を感じたらColabの有料版を検討したりデスクトップPC+高性能なビデオカードを検討してもいいかと思います(何しろ最初は不要です)
1、Google ChromeブラウザでGoogleアカウントにログインした状態で下記のURLを表示してください(完全無料で使えます)
2、下記の様な画面が表示されます
画面右下の「ノートブックを新規作成」をクリックしてください
(※)最初から「ノートブック一覧」のダイヤログが表示されていて、画面右下の「キャンセル」を選択するとダイヤログは消えますが、再び表示したい場合は、メニューから「ファイル」/「ノートブックを開く」を選択してください。
3、メニューから「編集」/「ノートブックの設定」を選択します
4、「ハードウェアアクセラレータ」を「GPU」に変更して「保存」をクリックします
5、コード記入欄に下記をコピーして貼り付けてください
(※)下記のコードの右上をクリックするとコピーできます
(※)完全な初心者は知らなくてもいい話ですが、最低限の説明を一応書いておくと、1~2行目はAUTOMATIC1111というやり方でstable-diffusion-webuiというAI画像作成のシステムを作成し、その後のwget行1行で(今回は)「Anything V4.5」というモデルを設定して、最後にlaunch.pyの行でシステムを起動しています。モデルは沢山の種類があるので他のモデルに差し替える事ができます
!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
%cd /content/stable-diffusion-webui
!wget https://huggingface.co/ckpt/anything-v4.5-vae-swapped/resolve/main/anything-v4.5-vae-swapped.safetensors -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/anything-v4.5-vae-swapped.safetensors
!python launch.py --share --xformers --enable-insecure-extension-access
6、実行ボタンを押すと、AIが起動します。
(起動中はログがどんどん表示されます)
起動し終わるまで数分かかります。
7、数分かかって起動が完了するとログの最後に
Running on Public URL: https://xxxxxxxxxxxxx.gradio.live
の様なURLが表示されるので、このリンクをクリックしてください
8、ブラウザの別タブとして「Stable Diffusion WebUI」画面が表示されます。
これがAI画像を作る為の画面になります
実際にAI画像を作ってみる
1、では、chichi-puiに投稿されたAI画像のパラメータを使って実際にAI画像を作ってみましょう
説明のサンプルとして、下記のURLの画像で説明します
表示されたAI画像を作成する為のパラメータとして
「イラストの呪文」
「イラストの呪文(ネガティブプロンプト)」
Steps 28
Scale 7
Seed 3487905229
Sampler 「DPM++ SDE Karras」
AIモデル Anything V4
と書かれています
2、上記の画面から各項目をコピーして設定します
(※)上記には書かれていませんが、縦長の画像なのでheight(高さ)だけ512→768に変更しておきましょう
3、設定ができたら画面右上の「Generate」ボタンを押します
4、作成には数十秒~数分程度かかります。Web UI画面の進捗インジケータは表示されない事があるので、Colab画面の方のログで90%とかの進捗ログの表示を確認して、最後に100%になって
「Total progress: 100% 」
と表示されたらAI画像作成完了になります
5、AI画像が作成されました
元の画像と少し違っていますが、元画像のモデルは少しカスタマイズされていたそうです
6、この作業を繰り返すなどで、色々なAI画像を作成する事ができます
7、AI画像の作成を止めたい場合にはColab画面で画面右上の▼ボタンをクリックして、メニューから「ランタイムを接続解除して削除」を選択して、「はい」を押してからブラウザを閉じてください
8、一度Colabを終了した後で、後日などにまたAI画像を作成したい場合は、再びColab画面を開いて
「Untitled0.ipynb」など前回作成した項目を選択して起動する事ができます
参考にしたURL
Stable Diffusionの基本的な使い方が説明されています
モデル一覧の説明があります
上記の説明でwgetの2行部分を差し替える事で他のモデルに変更できます
今回の説明に使わせて頂いた「はやを」さんのAIイラスト投稿一覧
Anything V3を試す
Anything V4.5とV3では少し絵柄が変わります
差し替えて試してみてください
!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
%cd /content/stable-diffusion-webui
!wget https://huggingface.co/ckpt/anything-v3-vae-swapped/resolve/main/anything-v3-vae-swapped.ckpt -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/anything-v3-vae-swapped.ckpt
!python launch.py --share --xformers --enable-insecure-extension-access
Anything V4を試す
Anything V4もV4.5やV3と微妙に絵柄が異なります
試してみてください
(※)V4はV4.5やV3と違ってwgetの行が2行になります
!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
%cd /content/stable-diffusion-webui
!wget https://huggingface.co/andite/anything-v4.0/resolve/main/anything-v4.0-pruned.ckpt -O /content/stable-diffusion-webui/model.ckpt
!wget https://huggingface.co/andite/anything-v4.0/resolve/main/anything-v4.0.vae.pt -O /content/stable-diffusion-webui/model.vae.pt
!python launch.py --share --xformers --enable-insecure-extension-access
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