「VMware」の上で「Hyper-V」を動かす

PC関連

これはVMware上のWindows11でHyper-Vを有効にしてWSLgを起動した画面です

VMware、VirtualBox、Hyper-Vの「共存」って凄く難しいですよね?

「全てHyper-Vが悪い」んですが、VMware、VirtualBox、Hyper-Vの「共存」って凄く難しいですよね?VMwareとVirtualBoxは普通に共存できるんですが、(ハイパーバイザー型の)Hyper-Vとの共存は凄く難しくて、ここ1~2年でようやく「Hyper-Vが有効になった環境でもVMwareやVirtualBoxが動く」様になってきてはいるのですが、「Hyper-Vが有効になった環境」だと「VMwareやVirtualBoxが動くには動くけど物凄く遅くなる」などの理由で結局「Hyper-Vを無効にしている人」も多いのではないかと思います(私もその一人です)

「じゃあHyper-Vはいらないか?」と言えば、WSLとかDockerとか最近は「Hyper-V上で動く様々な機能」をマイクロソフトがどんどん増やしたりしていてHyper-Vを完全に無効にするのも難しい状況になってきています(Hyper-Vを完全に無効にしても大丈夫ではあるのですが、触ってみたい機能に触れない不満感が残ったりします)

考え方は色々あって、VMware、VirtualBox、Hyper-Vの「どれを一番利用するか?」、「どれが多少遅くなっても動けばいいか?」の判断によるのですが、今回は「VMwareやVirtualBoxが普通の速度で動く事」を優先して「Hyper-V系の機能は多少遅くなるかもだけど動けばOK」という人向けの話になります

(※)・・・といっても、VMware上のWindows10/11でWSL2やWSLg、dockerを動かした程度では速度面の不満は全くありませんでした。ベンチマークを取れば遅いのかもしれませんが、体感では遅さを感じる事はありませんでした。尚、(試してもいませんが)VMware上のHyper-Vで「更にそこにWindows10をインストールする」とかまですると、かなり遅くなりそうな気はします(それをする必要性は感じませんが)

VMware Workstation 16 Player上で「Hyper-V」を動かす

という事で、今回は「VMware Workstation 16 Player上でHyper-Vを動かす」方法について書いてみたいと思います。私は「VirtualBoxメイン派」なので本当はVirtualBoxでやりたかったのですがそれは無理でした。・・・なのですが「VMwareとVirtualBoxは普通に共存できる」のでVirtualBoxメインの人でも「Hyper-Vを使いたい時だけVMware経由で使う」という使い方ができるかと思います

・・・尚、最近のVirtualBoxって「サウンドドライバの出来が物凄く悪くて」、音はずれるわノイズは入りまくるだわの問題もあるし、今回書くようなVMの上でHyper-V動かす様な事はVirtualBoxにはできないしで「なんでVMwareじゃなくてVirtualBox使ってたんだっけ?」って真剣に悩んでたりします(私がVirtualBox選んだ当時はマルチモニタ系に強いとか、何か強みがあったはずなんだけど?尚、「VirtualBoxが遅い」言う人もいますがそれについては今回もベンチマーク取りましたが誤差みたいなもんで速度差は殆ど無かったです)

VMware Workstation 16 Playerをインストールする

既にインストールしてる人はここは読み飛ばしてください

1、VWware Workstation 16 Playerのダウンロードページを表示して、「今すぐダウンロード」を選択してダウンロードする
https://www.vmware.com/jp/products/workstation-player/workstation-player-evaluation.html

2、ダウンロードしたファイル(例:VMware-player-full-16.2.1-18811642.exe)をダブルクリックしてインストーラを起動し、「次へ」ボタンを押す

3、「使用許諾契約書に同意します」にチェックを付けて「次へ」ボタンを押す

4、「次へ」ボタンを押す

5、「起動時に製品の更新を確認する」のチェックを外し、「VMwareカスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加します」のチェックも外して「次へ」ボタンを押します

6、「次へ」ボタンを押します

7、「インストール」ボタンを押します

8、インストールが終わるのを待ちます

9、「完了」ボタンを押します

10、VMware Workstation 16 Playerを起動し、「非営利目的でVMware Workstation 16 Playerを無償で使用する」を選択して「続行」ボタンを押します

11、「完了」ボタンを押します

12、VMware Workstation 16 Playerが起動します

Windows10(21H2)のインストールメディアをダウンロードする

1、https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows10
をブラウザで表示します

2、「ツールを今すぐダウンロード」ボタンをクリックします

3、ダウンロードが完了したら、ダウンロードした「MediaCreationTool21H2.exe」をダブルクリックして起動します

4、「同意する」ボタンを押します

5、「別のPCのインストールメディアを作成する」を選んで「次へ」ボタンを押します

6、「アーキテクチャ」が「64ビット(x64)」になっている事を確認して「次へ」ボタンを押します

7、「ISOファイル」を選択して「次へ」ボタンを押します

8、「保存」ボタンを押します
(※)画面例ではファイル名を「Windows.iso」→「Windows21H2.iso」に変更して「保存」ボタンを押しています

9、ダウンロードが完了するのを待ちます

10、ダウンロードが完了したら「完了」ボタンを押します

VMwareの上でHyper-Vが起動できる様にWindows10をインストールする

1、VMwareを起動し、「新規仮想マシンの作成」を選択します

2、「インストーラディスク イメージファイル」を選択し、「参照」ボタンを押します

3、先ほどダウンロードして保存した「Windows.iso」(又は「Windows21H2.iso」)を選択して「開く」ボタンを押します

(※)ダウンロードした場所は、あなたがダウンロードした場所を選択してください

4、「次へ」ボタンを押します

5、「仮想マシン名」に適当な名前、「場所」に仮想マシンを保存するフォルダを設定して「次へ」ボタンを押します

(※)「場所」についてはデフォルトの場所でも構いませんが、その場合は「どこのフォルダに保存するのか?」をメモするなどして覚えておいてください

6、「ディスク最大サイズ」を「200」などにして、「仮想ディスクを単一ファイルとして格納」を選択して「次へ」ボタンを押してください

(※)「ディスク最大サイズ」については可変ファイルサイズの「最大サイズ」なので200と設定しても200Gバイトの容量を喰う訳ではなく使った分の容量だけのファイルサイズになります(10~20Gバイトとか)

7、「この仮想マシン作成後にパワーオンする」のチェックを外して、「完了」ボタンを押します

8、「仮想マシン設定の編集」を選択します

9、メモリを「4096」GBなどにします

(※)親PCのメモリが少ない場合は2048のままなどでも構いません

10、「プロセッサコアの数」を(あなたの親PCの最大数などに)設定して、「Intel VT-x/EPT またはAMD-V/RVIを仮想化」にチェックを付け、「CPUパフォーマンスカウンタを仮想化」にチェックを付けます

(※)更に、(AMD CPUの場合は表示されないのですが)Intel CPUの場合は「IOMMU(IOメモリ管理ユニット)を仮想化」にもチェックを付けます

11、「ネットワークアダプタ」で「ブリッジ:物理ネットワークに直接接続」を選択して、「アダプタの設定」ボタンを押します

(※)個人的にブリッジ接続が好きなので

12、(人によって環境が違うのですが)Hyper-VやVirtualBoxのブリッジアダプタなどではなく、「物理ネットワークボード」(Wi-Fiアダプタ)の項目だけ1つを選択して「OK」ボタンを押します

13、最後に画面右下の「OK」ボタンを押します

14、上記で作成したVMwareのフォルダの中にある「*.vmx」ファイル(画面例ではWin10Test.vmxファイル)を右クリックして、ポップアップメニューから「プログラムから開く」/「メモ帳」を選択します

(※)一覧にメモ帳が無い場合は「別のプログラムを選択」からメモ帳が選択できます

15、メモ帳で開いたファイルの一番最後に下記3行を追加して上書き保存します

hypervisor.cpuid.v0 = “FALSE”
mce.enable = “TRUE”
vhu.enable = “TRUE”

16、「仮想マシンの再生」を選択して起動します

(※)起動したらすぐにEnterキーを押さないとインストール開始に失敗しますので注意してください

17、Windows10のインストール画面になるので普通にインストールしてください

18、タスクバーに「control」と打って「コントロールパネル」を開きます

19、「表示方法」を「小さいアイコン」にして、「プログラムと機能」をダブルクリックします

20、「Windowsの機能の有効化または無効化」を選択します

21、「Hyper-V」や「Linux用Windowsサブシステム」、「Windowsハイパーバイザープラットフォーム」といった、Hyper-V関連の機能にチェックを付けて「OK」ボタンを押します

22、「今すぐ再起動」ボタンを押して再起動します

23、Hyper-VマネージャーやWSL2など、Hyper-V関連の機能がVWware上で使えます

24、数年前のVMwareでは(←何年前の話だったかは忘れましたが)「この設定をすると、タスクマネージャーのCPUグラフが表示されなくなる不具合」があったのですが、現在はCPUグラフ含めて全て正常に動いてるみたいです

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